【ゴムシート特集】生産出荷ともに増加 下期には値上げラッシュも

2014年11月16日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会・ゴム板部会がまとめた1~9月のゴム板の生産・出荷実績によると、1―9月の累計生産量は1万4703tで前年同期比6・8%増、出荷量が1万4330tで同3・9%増となった。
 生産の内訳はプレス製品が1万4415tで前年比6・6%増加、その他が288tで同19・6%増。出荷の内訳がプレス製品が1万4330tで同3・9%増、その他が251t、同2・2%増となった。

 ゴム板の生産量は、昨年11月から6月まで8ヵ月連続で増加した。
1月~9月までの月別生産量では、特に消費税前の駆け込み需要時期の1月、2月、反動減後の6月は二桁増となるなど好調に推移した。7月のみは1・6%減と微減となったが、8月、9月と2ヵ月連続の増加と回復している。

 9月単月の生産量は1672t、前年同月比7・8%増、出荷量は1598t、同4・4%減となった。生産は前月に引き続き、2ヵ月連続の増加となり、出荷は増加から減少へと転じた。また、月末在庫量は同11・8%増で11ヵ月連続の増加となった。
 生産の内訳はプレス製品が1597t、同4・0%増、その他が75tで同400・0%増。出荷の内訳はプレス製品が1569t、同4・4%減、その他30t、同3・4%増。

 ゴム板メーカーの需要動向は、1~3月は消費税増税前の駈込み需要の影響もあり好調に推移、4月以降は反動減があったものの、7月~9月で持ち直しの動きがみられるというのが、業界全体の動向のようだ。
上期(4~9月)売上は各社ともに前年同期を上回る結果となった。通期でも前年比横ばいを維持すると予想するメーカーが多い。

 ゴムシート業界全体の問題としては、価格改定が中々進まないという状況がある。十川ゴム

 

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