アキレスの2015年3月期第2四半期連結決算は、売上高が420億5200万円で前年同期比2・9%増、営業利益が4億2800万円で同35・6%減、経常利益が5億7700万円で同44・2%減、四半期純利益が9億5200万円で同51・8%増となった。
シューズ事業では、ジュニアスポーツシューズのトップブランド「瞬足」は、本年4月に実施された消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動による影響と、天候不順の影響のため、主力のランニングカテゴリーが苦戦し、前年売上を下回った。高機能スーパークッション「ソルボ」を搭載した「アキレス・ソルボ」は、紳士、婦人向け共に、新製品が好調に推移し、前年売上を上回った。シューズ事業全体では、ブーツの好調もあり、前年売上を上回った。シューズ事業の同第2四半期連結累計期間の業績は売上高が89億9500万円で同3・1%増、セグメント利益は400万円で同98・5%減となった。
プラスチック事業では、車輌内装用資材は、ラミネート製品の新規受注と北米向けの堅調な受注により、前年売上を上回った。フイルムの一般用は、海外向けの窓用透明フィルムや電材用が好調に推移し、前年売上を上回った。北米事業は、医療用が苦戦したが、ほぼ前年並みの売上。農業用は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動と、関東雪害後の復興遅れの影響により、前年売上を下回った。建装資材の床材は、新製品投入により前年売上を上回ったが、壁材は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動を受け、前年売上を下回った。引布商品は、輸出用のボート製品およびボート用ゴム引き原反は好調に推移したが、国内向けのボート・テントが振るわず、前年売上を下回った。プラスチック事業の同第2四半期連結累計期間の業績は売上高189億9400万円で同0・6%増、セグメント利益は8億2800万円で32・2%増となった。
産業資材事業では、ウレタンは、日用雑貨・寝具用などの主力製品に加え、車輌用も好調に推移し、前年売上を上回った。断熱資材は、ボード製品が、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動による住宅市場の低迷を受け苦戦し、スチレン製品も建材用で前年売上を下回った。パネル製品は農畜産向けに拡販が図れ、システム製品も伸長したことにより、断熱資材全体で前年売上を上回った。静電気対策品は、スマートフォン向け需要増と海外での伸長が図れ、前年売上を上回った。産業資材事業の同第2四半期連結累計期間の業績は売上高が140億6300万円で同6・0%増、セグメント利益は6億5700万円で同18・1%減となった。
通期の連結業績予想は、売上高が910億円で前期比3・4%増、営業利益が21億円で同7・0%増、経常利益が23億円で同9・7%減、純利益が20億円で同15・3%増を見込んでいる。