三ツ星ベルトの4~9月期 国内海外とも堅調で増収増益

2014年11月10日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトの2015年3月期第2四半期連結決算は、売上高329億3600万円、前年同期比5・3%増、営業利益38億2300万円、同23・4%増、経常利益42億7600万円、同22・4%増で増収増益となった。四半期純利益29億5900万円、同23・9%増。

 国内売上高の伸長に加え、アジア圏を中心とした海外の売上高が堅調に推移した上、為替の円安が進行したことなどから、年初の業績予想を上回る売上高・利益を計上した。

 セグメントの業績を見ると、国内ベルト事業のうち自動車用ベルトは、消費税増税により国内新車販売が落ち込むなか、メーカーの新型車種投入効果により、新車組み込みライン用の売上高は前年同期並みに推移した。また、補修用ベルトの売上高も横ばいとなり、全体の売上高は前年同期並みとなった。

 一般産業用ベルトや合成樹脂素材は、企業の設備投資の回復に伴って増加し、OA機器用ベルトはユーザの海外生産移管の流れが鈍化しつつあることから増加した。

 一方、運搬ベルトは前年同期に比べ大型案件が少なかったことから、売上高は減少した。

 その結果、同事業の売上高は138億4900万円、同5・7%増、営業利益は33億3500万円、同6・6%増となった。

 海外ベルト事業について、欧州では一般産業用ベルトの売上高は前年同期並みとなったが、自動車用ベルトは二輪車用の補修市場向けの売上が好調であったことから、全体では増加した。

 また、米国では自動車用ベルト・一般産業用ベルトの売上高はいずれも前年同期並みに推移した。

 一方、アジアでは、一般産業用ベルトはタイ国の政情不安の影響などから横ばいとなったが、自動車用ベルトは新興国における補修市場の獲得に注力した結果、中国やインドネシアを中心に売上高が増加した。また、OA機器用ベルトも日系ユーザの新機種への組み込み活動が奏功し、売上高が増加した。

 その結果、同事業の売上高は148億600万円、同4・4%増、営業利益は14億8000万円、同44・8%増となった。

 建設資材事業について、建築部門は夏場の天候不順の影響などから改修工事物件の売上高が減少したが、土木部門では廃棄物処分場関連の工事物件や、遮水シートの材料販売が好調に推移し、全体では売上高が増加した。

 その結果、同事業の売上高は22億3200万円、同6・1%増、営業利益は7700万円、同172・7%増となった。

 エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品など、その他の売上高は20億4700万円、同8・0%増、営業利益は3200万円、同80・1%減となった。

 なお、同社は10月29日に、15年3月期の通期連結業績予想について、第2四半期連結累計期間の業績が予想を上回ったことから、売上高及び各利益とも期初発表予想を上回る見込みとなったため、売上高650億円、同2・1%増、営業利益72億円、同17・6%増、経常利益71億円同2・8%減、当期純利益52億円、同10・1%増とそれぞれ上方修正している。

 

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