8月インド国内自動車販売、12%増の141万台

2011年09月16日

ゴムタイムス社

 インド紙などによると、インド自動車工業会が発表した2011年8月の国内自動車販売台数は141万2,945台となり、1年前(10年8 月)の126万3,239台に比べて11.9%増加した。伸び率は1カ月前(11年7月)の前年同月比9.0%から2.9%ポイント上昇。しかし、1年前 の同25.2%は13.3%ポイントと大きく下回った。

 車種別の実績を見ると、四輪車では、乗用車が前年同月比10.1%減の14万4,516台。09年1月 以来のマイナスに転落した前月に続き、2カ月連続の二ケタ減だった。乗用車に多目的車(MPV)や実用車(UV)を加えた乗用車両も同5.9%減の19万 1,914台。1カ月前に09年5月以来の前年割れを記録した後、2カ月続けて減少した。一方、商用車は同22.6%増の6万4,248台と好調を持続。 内訳は小型車(LCV)が同34.5%増の3万6,847台、中・大型車(M&HCV)が同9.6%増の2万7,401台だった。また、二輪車は 同16.1%増の111万1,340台と続伸。これに対し、三輪車は同8.6%減の4万5,443台に落ち込んだ。

 なお、インド自動車工業会はほ ぼ平年並みなモンスーン(雨季)の降雨量と祭礼シーズンの到来を受け、国内自動車販売が今後は次第に持ち直すと予想。原油の国際価格が足下でやや軟化して いるところから、インフレ率の低下や利上げの停止が同販売を後押しするものと期待している。しかし、マクロ経済・金融情勢には好転の兆しがまだ見えておらず、11-12年度(11年4月-12年3月)全体で乗用車が前年比10-12%増、全車種の合計が同11-13%増というインド自動車工業会の販売見通しについて は、達成は困難であり、一ケタ増への下方修正が必要という悲観的な見方も浮上している。

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