米ダウ アンガス・ケミカル社・カンパニーを売却へ

2014年11月14日

ゴムタイムス社

 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーは11月14日、アンガス・ケミカル・カンパニー(アンガス)をゴールデン・ゲート・キャピタルに12億1500万ドルで売却する最終契約に調印したと発表した。

 関連当局への申請が完了後、2015年第1四半期中に売却手続きが完了する見込み。

 10月2日、同社はアンガスの売却計画を発表した。この売却は、2015年末までに、非戦略的事業の売却を通じて45億ドルから60億ドルに及ぶ売却益を目指すという、同社の目標に合致するもの。現在までに、同社は25億ドルの売却益を達成しており、これらは株主還元、負債削減および成長に向けた投資に充てる予定。

 アンガスの売却は、米国イワノイ州パッファー・グローブにおける本社機能および開発拠点、ルイジアナ州スターリントンおよびドイツのイッベンピューレンにおける製造拠点、米国ニューヨーク州ナイアガラ・フォールにおける包装施設、その他関連事業、在庫、顧客契約、プロセス技術、事業知識・技術、一部の知的財産を含む。

 売却契約に基づき、世界で約290人の従業員は、ゴールデン・ゲート・キャピタル所有となるアンガスに移籍する見込み。また、アンガスは、顧客、ライセンス、サプライヤーおよびその他の契約を順守する。

 ダウは、ゴールデン・ゲート・キャピタルと協力して、すべての関係者にとって順調となる移管を進めていくとしている。

 アンガスは、世界で唯一のニトロアルカンおよびその誘導品製造販売に特化した事業。これらの製品は、非常に幅広い用途において添加剤および中間体として使われ、顧客の製品機能の向上に貢献している。アンガスの製品は、塗料、ライフ・サイエンス、バイオ医薬品、金属加工、パーソナル・ケア、医薬、水処理、石油およびガス関連産業など、幅広い分野で使われている。

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