電気化学工業は11月19日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国への現地法人の設立決定を発表した。
同社は、経営計画「DENKA100」の数値目標の一つである海外売上高比率:50%以上を目指した様々な施策を実施しているが、経済成長のポテンシャルが高い中東・アフリカ地域における同社初の営業拠点を設立し、同地域に潜在需要を持つ同社製品群の営業活動を強化することで、数値目標の早期達成を目指す。
同社の生活・環境プロダクツ部門の製品である塩化ビニル製粘着テープ「ビニテープ」、ウィッグ(カツラ)・ヘアピース用合成繊維「トヨカロン」は、中東・アフリカ地域の経済成長に伴ってさらなる市場拡大が見込まれている。そのため同社は、両製品の生産拠点をベトナム(ビニテープ:2015年6月稼動予定)、シンガポール(トヨカロン:2013年7月稼動)、に設置するとともに、今回設置するドバイの新現地法人を中東・アフリカ地域の戦略的販売拠点と位置づけ、これまで以上にきめ細やかなニーズへの対応を図り、効率的な営業活動を通じた販売拡大を目指していく。
また、同地域においてはインフラ整備や健康分野におけるニーズも期待されており、同社の特長ある製品・技術を活かして、更なる事業拡大を目指していくとしている。
現地法人名はデンカ ミドルイースト アンド アフリカで、アラブ首長国連邦(UAE) ドバイ首長国 ドバイ・エアポート・フリーゾーン内に所在。資本金は100万UAE ディルハム(約3000万円)で同社100%出資。営業開始日は2015年1月(予定)。