三井化学は11月19日、東京・汐留の本社会議室で経営概況説明会を開催した。
同説明会には、淡輪敏社長、大村康二副社長、越部実副社長らが出席し、先ごろ発表された15年3月期中間決算の実績を元に、通期の業績見通しおよび14年度を初年度とする中期経営計画の進捗について説明を行った。
同社の14年4~9月期は、売上高7759億5900万円、前年同期比6・1%増、営業利益185億7900万円、同69・1%増、経常利益194億2800万円、同81・3%増、四半期純利益616・3%増となり、増収増益となった。
セグメント別の機能化学品事業では、ヘルスケア材料、農薬等が海外需要の拡大で販売を拡大したものの、歯科材料事業の譲受に伴うのれんの償却により減益となった。
機能樹脂事業では、自動車部品および樹脂改質材用途を中心とするエラストマーで北米の需要拡大があったものの、原料価格高騰により収益が減少した。
ウレタン事業では、海外市況の下落があったものの円安等の影響で収益が改善した。
フェノールなど基礎化学品事業では構造改革が進み、石化事業ではナフサクラッカーの稼働率が上昇して収益が改善した。
淡輪社長は「14年度は非常に好調な滑り出しで、