取材メモ 植樹活動は量から質へ

2014年12月01日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は先ごろ、川西国崎の森「住友ゴムGENKIの森」(兵庫県川西市)で植樹活動を行った。

 同社では09年から20年間で100万本の植樹をするプロジェクトを推進していたが、既に100万本の植樹目標を大きく更新している。

 現在は、同期間内で200万本の植樹を目指しているが、目標達成にはそれほど拘っていないという。

 CSR推進室の北条敏明氏は「初めは植樹の数を追っていた部分もあったが、最近は数よりも質ということで、植えた苗木をしっかりと管理する流れになってきている」と話す。

 植樹した苗木が安定的に成長するには、苗木と同じぐらい背丈のある雑草を刈るなどのメンテナンスが不可欠であり、今後の植樹活動は、新たな苗木を植樹するより、成長した苗木をいかに森や里山に近づけていくかにシフトしていくという。

 植樹した苗木の数を追う方が、緑化活動としては見栄えがいいかもしれない。しかし、森づくりを通して地球温暖化防止に貢献し、真の意味で地域との交流を目指すには、地道なメンテナンスが重要だということなのだ。

 住友ゴムの緑化活動における「量から質へ」の変化は、同社のCSR理念である「信頼される企業グループ」により近づくための、必然的な変化だと感じた。

 

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