廃棄されたゴムを再資源化して有効活用する再生ゴムの消費が2013年1月以来、19ヵ月連続で前年同月実績を上回っている。生産、出荷額も前年同月実績を2014年年初から2ケタ台の伸びで推移、2008年のリーマンショック以前の最高実績を上回る勢いを見せている。
天然ゴム価格が低位で推移する中、これまでゴム製品の増量材としての位置づけが高かった再生ゴムの消費が増加している背景には、タイヤメーカーはじめ工業用ゴム製品各社の環境対応でのマテリアルリサイクル推進の本格化があげられる。
日本再生ゴム工業会が経済産業省統計に基づきまとめた2014年1~9月計の再生ゴム消費量実績によると、1~9月計で1万7427t、前年同期比113・2%と、13年に引き続き好調をキープしている。
再生ゴム消費は2012年にタイヤ再生向けの需要ダウンにより落ち込んだが、