日本ベルト工業会はこのほどゴム・樹脂ベルトの2014年通期および2015年の需要予測を発表した。
2014年のゴムベルト内需は2万1637tで前年比9・2%増、輸出は9153tで同18・6%減少の見込みとなった。内需は13年から引き続いて増加した。
品種別に見ると、コンベヤベルト生産量は1万8129tで同6・0%減、内需は1万701tで同8・9%増、輸出は7428tで同21・5%減の見込みとなった。コンベヤベルトの需要動向では、国内出荷は引き続き鉄鋼・石炭力向け需要が伸長する一方、海外では世界経済の回復の遅れにより、鉄鉱石・石炭などの資源需要が減少したことから、豪州をはじめとする資源開発国向けが低調だった。
伝動ベルト生産量は1万2661tで同7・6%増。内需は1万936tで同9・5%増、輸出は1725tで同3・4%減の見込み。内需では、主要需要先の自動車生産が7月から3ヵ月連続で前年同月比を下回ったものの、工作機械は受注総額が1~9月で前年同期比35・7%増と好調を維持し、自動車の不調を補った。
また、歯付ベルトが2013tで同0・3%減、Vベルトが9723tで同10・1%増、その他ベルトが925tで同0・4%増となる見通し。
14年の樹脂ベルト生産量は104万4123㎡で同4%減の見込みとなった。景気の影響を受けにくい食品分野は堅調だったものの、物流などそれ以外の分野の不振が影響した。
品種別では、PVCが18万4237㎡で同7%減、ポリウレタンが71万7567㎡で同1%減、その他が14万2319㎡で同12%減を見込んでいる。
2015年の需要予測では、ゴムベルト合計で