電気化学 新規水力発電所の建設を計画

2014年12月03日

ゴムタイムス社

 電気化学工業は12月1日、同社と北陸電力との共同出資会社である黒部川電力において、「新姫川第六発電所」(最大出力:約27,500kW)の新設を計画し、同日、環境への影響調査、予測及び評価を行う手続きを開始したと発表した。

 同社は、創業以来の事業であるカーバイド、石灰窒素を始めクロロプレンゴムに至る石灰・カーバイド系の事業を現在でも基盤事業として展開しており、採掘権を有する豊富な石灰石に加え、水力を主体とする自家発電がその競争力の源泉となっている。

 安定してクリーンなエネルギーを生み出す水力発電所の寿命は100年以上とも言われる。同社は新潟県糸魚川市の「青海工場」近隣に、流れ込み式水力発電所を15ヵ所(黒部川電力の5ヵ所を含む)保有しており、これらの水力発電による自社保有分の最大出力は約11万kW。

 同社は、2013年4月10日に経営計画「DENKA100」の戦略見直しにて発表したとおり、更なる石灰・カーバイド系事業の基盤強化を図るため、次の100年に向けた取り組みとして水力増発電を積極的に進め、新たに「新青海川発電所」(最大出力:約8000kW 2018年4月送電開始予定)を建設中。今回の黒部川電力が推進する水力発電所新設計画においても、同社は全面的に協力し、資源の有効活用に努め、環境に配慮した企業活動を通して、社会貢献を果たしていきたいとしている。

 なお、「新姫川第六発電所」の環境への影響調査、予測及び評価方法等の詳細については、黒部川電力のホームページ(http://www.kurobegawa―denryoku.com/)を参照のこと。

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