2014年は企業の業績が、政策や海外市場の動向に大きく左右された年だったと言える。
年初は消費増税前の駆け込み需要や円安による輸出の改善、北米を中心とする海外市場の好調さを反映し、14年3月期決算では、上場ゴム企業の8割が増収増益となった。
4月の消費税増税後は駆け込み需要の反動減があったほか、円安が予想以上に急速に進んだため、原材料価格や輸送コストなどが上昇。
輸出が大きいタイヤメーカー各社は四半期決算で過去最高益を更新する一方、輸出企業の中でも、タイ市場の回復遅れや資源開発国の不振により業績を悪化させた企業があり、内需を中心とするメーカーは厳しい経営を余儀なくされた。
1 上場ゴム企業の14年3月期は8割が増収増益に
合成ゴム2社(JSR、日本ゼオン)を含む主要上場ゴム企業23社2014年3月期連結決算では、増収増益企業数が18社(78%)に上った。
2 タイヤメーカー各社が過去最高益を連続更新
タイヤメーカー各社は