JSRは、今後も世界的に需要増が見込まれる低燃費タイヤ向けS―SBRのグローバルな供給体制を構築中だ。その事業を牽引する川崎弘一専務執行役員に、原料減への対応や15年の経営課題などを聞いた。
◆14年を振り返って
国内では、化学メーカーによるエチレン設備の停止や生産設備の統合がいよいよ始まった。経産省の発表では、国内のエチレン生産規模は20年に年470万tという予測になっており、エラストマー事業は大幅に縮小する国内原料問題に対応しなければならない。
予測されていたことなので、新たなブタジエンの技術開発や海外からの原料調達ルートの多様化などを準備してきているのだが、当初思っていたより早くなったという印象だ。
14年の需要については、国内はタイヤ向け
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