BASF インドに新研究施設を設立

2014年12月17日

ゴムタイムス社

 BASFは12月9日、インドのナビムンバイ(ムンバイの郊外)にBASFイノベーション・キャンパス・ムンバイを新設することを発表した。

 約5000万ユーロの投資を行い建設される同施設では、研究領域として、農業関連製品やプロセス開発、ポリマー研究に300人の科学者が従事する予定。

 また、これらの研究活動に加え、アジア太平洋地域や現地の開発活動を主導し、高性能製品、ケア・ケミカルズ、ディスパージョン&ピグメントを開発領域とする計画。

 同社は2020年までに、2011年以降(過去10年以内)に上市した製品やイノベーションによる売上高を300億ユーロにすることを目標としている。目標達成に向け、同社ではアジア太平洋地域にある先進材料&システムリサーチのネットワークとともに世界の3つのプラットフォームにおいて、研究組織のさらなる発展とコンピテンシーの確立を進めていく。

 同社の世界的な研究開発ネットワークの主要なハブとなる同施設は、上海にあるBASFイノベーション・キャンパス・アジアパシフィックに次いでアジア太平洋地域における2つ目の重要な研究開発拠点となる。

 2017年に始動予定の同施設では合成、アプリケーション、プロセス、解析の研究室が設置され、2万㎡におよぶ敷地内には研究開発施設のほか、技術施設、物流エリア、大規模なホール、食堂、社員向け設備が整備される。

 また、同施設には、二重ファサード、反射屋根、空調用水冷チラー、太陽光電池パネルなど、エネルギーの使用量を最低限にすることを目的とした、多様な設備が採用される予定。飲料水はフィルター技術を活用するディスペンサーで供給され、使い捨てボトルの使用が削減できる。さらに、日光を建物の中心に取り込むガラス屋根のアトリウムが設けられ、自然光が最大限に利用される。

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