ブリヂストン 路面状態判定技術を開発

2011年09月15日

ゴムタイムス社
ディスプレイ表示例

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 ブリヂストンは13日、「CAIS」コンセプトに基づいた、タイヤによる路面状態判定技術を開発したと発表した。

 「CAIS」とは、タイヤの接地面の情報を収集、解析し、タイヤに新たな価値を提供する将来技術の総称で、同社では乗用車が通常走行時に路面状態を連続的 に判定する技術を開発した。新技術は、降雪などによる路面状態の急激な変化をリアルタイムに感知 することが可能で、刻々と変わる路面状態に応じたタイヤトレッドの振動の特徴を車載解析装置によって数値化し、現在走っている路面を7つの状態(乾燥、半湿、湿潤、シャーベット、積雪、圧雪、凍結)に判定する。路面状態の判定結果は車内ディスプレイを介して、ドライバーへタイムリーに伝達することができる。

 同社は本技術を実用化することにより、危険な路面状態を事前に察知しドライバーへ注意喚起を行うことができるものと考えており、更に、普及が考えられる複数車両間通信による路面情報の共有化についても検討し、車社会の安全を側面から支援していくとしている。

 路面状態判定技術は、既に日本(北海道)の公道で、積雪や凍結など危険な路面が発現し易い冬季で2シーズンにわたる長期試験を行い、多様な環境下で 高い精度を有することを検証済。なお、詳しい検証結果は2010年の自動車技術会春季大会、FISITA(国際自動車技術会連盟)国際会議において発表済。

 

技術の概要は次のとおりです。

路面状態判定技術のシステム概要

(1)タイヤのトレッド(路面との接地面)内側に装着した加速度センサによりタイヤのトレッドの振動を検出し、その情報を無線で車載解析装置へ送信。また、このシステムは同じくタイヤ内に装着された独自の発電装置を用いて駆動している。

(2)車載解析装置に送信された振動をリアルタイムに解析し、7つの路面状態(乾燥、半湿、湿潤、シャーベット、積雪、圧雪、凍結)に判定する。

(3)路面状態の判定結果を車内ディスプレイに表示する。

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