三井化学は12月22日、韓国SKCと両社のポリウレタン材料事業を統合する合弁契約を締結したと発表した。
三井化学及びSKCは、必要な許認可の取得等を前提に、2015年4月1日を目途に韓国に合弁会社を新設する。新会社は、ポリウレタン材料の総合メーカーとして、グローバルに顧客に価値を提供し、2020年近傍で年間20億米ドル(約2400億円)の売上を目指す。
新会社の出資比率は三井化学が50%、SKCが50%。
新会社の基本戦略は、「成長市場の需要獲得」として、顧客との緊密な関係を基に、極東アジアから中国、アセアン、欧州、そして米州までカバーする三井化学とSKCの拠点ネットワークをフル活用し、効果的な技術サービスを顧客に迅速に提供することで、成長需要を獲得する。また、「新規事業をグローバルに展開」として、三井化学とSKCが有する製品群・技術力を融合し、新たな用途や顧客を開拓する。さらに「収益性の向上」として、製販研全てにおける経営資源の効率的運用、および競争力ある自社原料の有効活用により、世界トップレベルのコスト競争力を確保する。
新会社は、三井化学とSKCのシステム事業を一体化することにより、統合シナジーの最大化を目指す。また、両社が長年に亘り蓄積してきたノウハウや情報を新会社が活用することで、顧客にトータルソリューションを提供していく。