東レ・ダウコーニング㈱(大志万俊夫社長、COO)は、ダウコーニングの社会貢献活動である第2次Citizen Service Corpsプロジェクトに、初めて日本人社員を派遣すると発表した。
今回のプロジェクトでは、全世界から集まった社員10名がインドのウジレに4週間滞在し、ナッツ栽培や太陽光発電、衣料品生産の技術向上に奉仕し、低所得層の社会基盤整備のための活動を行う。プロジェクトは発見・奉仕・革新という目的を持ち、発展途上地域への貢献と同時に、企業のイノベーションプロセスにおいて重要な発展途上国市場におけるニーズの戦略的獲得という期待も込められている。
プロジェクトには、日本を含め世界各国から60名以上の応募があった。選抜された10名は9月15日に現地に到着し、その後3班に分かれて約1ヵ月にわたり活動する。
今回、日本から選ばれた東レ・ダウコーニングの物流部マネジャー・小松美穂氏は、ビジネスエリアの経験を生かしてチームの活動に従事する。
試験的に実施された昨年のプログラムでは、ダウコーニングの社員10名がインドのバンガロールでエネルギー効率と持続可能性の改善事業に関わる3つの非政府組織と協力しながら1ヵ月間のボランティア活動に励んだ。このチーム・バンガロールのメンバーは現地での活動を通じて40余りにおよぶ洞察を得ており、そのうちの15件ほどが、東レ・ダウコーニングの戦略的市場に関連する新たな製品や用途を想定した検討段階へと進んでいる。
「昨年のパイロット・プロジェクトで第1次チームが生み出した成果と、そこから我々が得た洞察には目を見張るものがあった。今回、選ばれた日本からのチームメンバーは、かねてより社会貢献活動に熱意をもっていた社員でもある。当該地域の人々の生活にとっても当社のビジネスにとってもすばらしい機会となることを期待している」と桜井代表取締役会長・CEO(東レ・ダウコーニング)は述べた。
2011年09月16日