ムーンスターは150周年に向けた中長期経営ビジョン「MSビジョン150」を基に、生産・販売の両面で新たな取り組みを行っている。15年はどのような年にしていくのか。猪山渡社長に聞いた。
◆14年を振り返って
靴業界にとっては、大幅な円安が原材料の高騰と輸入商品価格の上昇をもたらし、採算確保への対応を迫られた一年だった。また、中国での人件費高騰と、人手不足による労働力の確保に対するリスクヘッジとして、アセアン諸国へ生産拠点をシフトする動きがあった。
そうした中で、安定供給と品質管理への取り組みがさらに重要になった年だったと認識している。
景気は回復傾向にあるものの、地方や業種によって温度差があるという印象を持っている。消費者の低価格指向は根強く、大手小売店のPB化がさらに拡大している状況だ。
当社の業績としては、ハウスブランドの売上
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