ゴムベルト
4年連続3万t台に
伝動 新興国減速で微減予想
コンベヤ 内需堅調で微増見込む
2014年のベルト業界を取巻く環境は、国内ではアベノミクスに始まり、円安、消費税増税や自然災害等が起こり、海外でもTPP問題、タイの政情不安等、激動の1年であった。
その環境の中で、日本ベルト工業会が発表した2014年度の生産量はゴムベルト全体では、3万790t(前年比99%)で、内需は2万1637t(同109%)、輸出は9153t(同81%)の見込み。復興需要を含む公共事業に支えられ、若干前年割れとなるものの、4年連続して3万tの大台に乗る見通しだ。
同工業会が発表した2015年度のゴムベルト需要予測によると、生産量はゴムベルト全体では3万1263t(同101%)を見込んでいる。その内訳は、内需が2万1874t(同101%)、輸出が9389t(同102%)。内需は引き続き微増の見込みだが、輸出は資源国需要が先行きが極めて不透明で、ゴムベルト全体で前年比微増と推測している。
品目別に見ると、コンベヤベルトの2014年生産量は1万8129t(同94%)の見込み。その内訳は、内需が1万701t(同108%)、輸出が7428t(同78%)。内需は、石炭火力再稼動やインフラ建設関係等の復興需要や都市再開発の建材需要を含む公共事業の増加に支えられ回復基調となってきた。輸出は、資源国生産者のリストラによる在庫調整などで引き続き減少する見通し。
コンベヤベルトの2015年度の需要予測は、1万8702t(同103%)を見込んでいる。その内訳は、内需が1万1015t(同102%)、輸出が7687t(同103%)。
全体では、昨年から微増する見込みで、内需は引き続き復興需要等の公共事業に支えられ前年比微増と予測している。輸出は、大幅に落ち込んだ昨年対比微増と予測したが、資源大手企業が引き続き在庫調整等のリストラをしており、更に鉄鉱石価格が下落している事等予断を許さない面もあると見ている。
伝動ベルトの2014度の生産量は1万2661t(同107%)の見込み。その内訳は、