「炭素繊維の世界生産能力はPAN系が年間10万5000t、ピッチ系が同1410t程度、三菱レイヨンのPAN系は東レ、帝人に続き10%(約1万t)の世界3位。ピッチ系は三菱樹脂が71%(約1000t)のシェアを占め業界トップ」。炭素繊維事業の統合を発表した三菱レイヨンの山本巌常務執行役員。
そのピッチ系炭素繊維のアプリケーションの一つにカーボンロールがある。直径40cm、長さ7mのカーボンロールが高機能フィルムの生産ラインに使用されており、熱、力がかかっても変形しない特性により薄肉フィルムの精度向上に大きく貢献しているという。
2015年01月11日