【統計表2点あり】
14年12月の東京ゴム相場の推移を見ると、先限(15年5月限)の終値は190円台後半で推移し、11日に最安値となる191円をつけた後、上昇基調に転じた。大納会の30日には、前日終値比で8円50銭高となる212円70銭をつけた。
天然ゴムの生産地であるタイ南部やマレーシア北部、インドネシアなどでは、12月下旬から大雨が続き、数十万人規模の住民が避難した。その洪水により、天然ゴムの供給に支障が出始めたことを材料視して、大納会でゴム価格が急騰したものと見られる。
当限(12月限)は180円台前半でゆるやかに下降しながら推移し、184円をつけて19日の納会を迎えた。
22日発会の新甫6月限は、207円台からスタートし、大納会で214円と急騰した。
昨年11月にタイ、マレーシア、インドネシアの天然ゴム主要生産国が、今年1月から輸出削減を実施することで合意した。しかし、現地からは価格維持のための介入をめぐり、政府側と生産者側で意見に食い違いがあるという情報も聞こえており、合意の実効性に疑問がもたれていた。
また、いわゆる「シェール革命」によって