原油価格が急落している。世界の原油の国際指標とされるＷＴＩ価格を見ると、14年７月の月間平均価格が１バレルあたり１０２・99ドルだったものが、12月には59・１ドルまで急落し、その流れは年が明けてもなかなか止みそうにない。
ここしばらく、円安の進行で高止まりするガソリン価格に悩まされてきた消費者にとって、円安の影響を上回る原油価格の下落は朗報だろう。ガソリンを販売するサービスステーション（ＳＳ）もさぞ喜んでいるかと思いきや、そう簡単な話ではないらしい。
そもそもハイブリッド車やＥＶ車、ガソリン車でも低燃費を売りにした小型車の普及により、ガソリン需要は減少している。また、近年のガソリン価格高騰によって競争が激化し、ＳＳは粗利を限界まで削ってきた。
そこへ来て、今回のガソリン価格下落が予想を超えるレベルで発生したため、
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