JSRは1月26日、都内で15年3月期第3四半期決算説明会を開催し、平野勇人取締役上席執行役員が説明を行った。
第3四半期の連結売上高は3057億8900万円で、前年同期比6・1%増、営業利益303億7900万円、同19・4%増、経常利益330億5100万円、同13・2%増、四半期純利益230億200万円、同15・7%増で、増収増益となった。
ファイン事業の好調が継続した上、足下の円安効果に支えられ、通期収益ガイダンスに対して想定を上回るレベルで着地した。
部門別で詳しく見ると、エラストマー事業部門では、合成ゴムの販売量は期前半の落ち込みから回復傾向にあるが、前年同期を下回った。売上高は原料価格上昇に伴う価格改定や為替影響により前年同期を上回った。
利益については、足元では原料価格下落によりスプレッドが改善傾向にあるが、依然として需給緩和が継続していることに加えて定期修繕費用の増加もあり、前年同期を下回った。
以上の結果、エラストマー事業部門の売上高は同2・5%増の1507億8900万円、営業利益は同22・3%減の89億1000万円となった。
平野上席執行役員は「エラストマーの販売数量は、前年同期比で