「信頼の鉄則」合言葉に
三ツ星ベルトの新年賀詞交歓会が1月23日、午後5時30分から東京千代田区の帝国ホテルで開催され、得意先、代理店各社の代表ら約250名が出席した。
賀詞交歓会では「 阪神・淡路大震災から20年を迎えたのを機に、1月14日に神戸本社にて広告塔を点灯し、亡くなられた方々に対し哀悼の意を表するとともに、その節に助けていただいた大勢のボランティアの方々に対して感謝とお礼の気持ちお伝えしました」というナレーションに始まる広告塔点灯式の模様、製品紹介ビデオが会場スクリーンに映し出された後、垣内一社長が年頭あいさつに立った。
垣内社長は「昨年は消費増税前の駆け込み需要があり、その反動がありましたが、個人消費は底堅く推移、上半期は計画を大きく上回る業績を確保することができました。ドルやユーロの円安に助けられたとはいえ、皆様方の多方面にわたるお力添えのおかげと感謝する次第です」と述べ、経営課題として、「本年は基本に立ち返り、安定した高品質製品の造り込み、技術開発のスピードアップ、無理無駄の徹底排除を重点に取り組んでいく。高機能、高精密、高品質で皆様方に一層信頼される製品を提供できる、環境の変化にブレない 、あらゆる局面に対応できる体制を取ることが必要だと考えている。私たち、三ツ星ベルトグループの総員が信頼の鉄則を合言葉に一致団結し、一人ひとりのレベルアップ、ひいては会社のレベルを挙げる努力を続けていくことが必要不可欠である」とあいさつした。
引き続き乾杯のあいさつに立った西河紀男会長は、震災時の思いに触れ、「震災の翌日に前社長より災害の対策責任者として陣頭指揮を任され、管理本部長から2月に専務、6月に社長に就任したが、その年が機械メーカから転職して三ツ星ベルトにお世話になって5年目でした。おかげさまで、ここにお集まりの皆様方の大変なお力添え、ボランティアの方々のおかげで1週間で工場を立ち上げることが出来ました。その時、決心しましたのはどんな災害があっても、どんな国で政変が起ころうが、どこがつぶれても全く心配することのない余裕のある供給体制にしなければならないということでした。従いまして現在の海外生産比率は80%ですが、国内の生産能力は50%以上の能力を持っております。震災から20年経ち、ようやく皆様方にお話しできる営業利益率、売上高を達成することが出来ました。これもひとえに久しくお力沿いをいただいた皆様方のおかげと深く感謝いたします」と杯を高く掲げ宴に移った。