横浜ゴムは1月29日、建築用変成シリコーン系シーリング材向けのプライマーとして「ハマタイト プライマーNo.18」を2月に発売すると発表した。
プライマー塗布後に施工するシーリング材との初期接着性の向上を目指して開発し、様々な建築部材との接着信頼性に優れるのが特徴。シーリング材の信頼性および作業性向上に寄与する新製品の発売によって、さらなる販売拡大を目指す。
建築用シーリング材は、ビルの外壁であるコンクリートや金属パネルなどの継ぎ目(目地)に用いられ、季節や昼夜の温度変化によって生じる目地のムーブメントに追従しながら建物の水密・気密性を確保する役割を果たす。プライマーはシーリング材の接着性を高めるため、目地内の接着面の表面処理に使われる。
近年、金属パネルを使用する建物では工期短縮や美観性向上のためパネルの長尺化が進み、目地のムーブメントが大きくなる傾向にある。このため、特に金属パネルを使用する現場ではシーリング材の施工初期段階における接着信頼性向上へのニーズが高まっていた。
新製品は接着の初期段階でもシーリング材が目地の動きに追従できる接着性を確保した。主に横浜ゴムの主力シーリング材である2成分形変成シリコーン系シーリング材「スーパーⅡ」の汎用プライマーとして使用する。 プライマーには塗り易さが求められるため、低粘度化を図り作業性を向上させた。
また、従来は専用プライマーが必要だった金属断熱サンドイッチパネルに対しても使用可能で、複数のプライマーを使い分ける必要がないため、現場での作業工程や在庫管理の負担軽減に貢献する。
さらに、ほぼ透明な樹脂を使用しているため無色に近く、紫外線による経時黄変も低減していることから、塗布時に外壁表面にはみ出した場合も外観への影響を抑える効果が期待される。