ニッタは1月28~30日に東京ビッグサイトで開催された「nano tech」に出展し、同社ブースがnano tech実行委員会による審査の結果、「nano tech大賞2015 グリーンナノテクノロジー賞」を受賞した。
同賞は、グリーンナノテクノロジー分野における斬新かつ先駆的な技術・製品の出展者を表彰するもので、ニッタが開発を進めている「カーボンナノチューブの分散および複合化技術」が評価された。
同社は、開発中のカーボンナノチューブ(CNT)技術を応用したCNT複合塗膜および、炭素繊維強化樹脂(CFRP)複合材料を展示した。
CNT複合塗膜については、CNTをナノレベルまで細かく分散する技術を応用し、微量のCNT添加で導電などの機能付与と強度の向上が可能となった。
また、CFRP複合材料については、従来製品は炭素繊維と樹脂界面が剥離しやすいなどの課題があったが、同社が開発したCNT複合化技術により、炭素繊維一本ずつの表面に、CNTを網カゴ状にびっしりと付着させるため、導電性および曲げや耐衝撃などの強度が向上。強度が上がったことで、CFRP製品のさらなる軽量化も期待できる。
ブースでは多数のモニターを駆使して映像で最新技術を紹介していた。