大日精化工業は1月30日、同社と三菱商事で2013年11月にメキシコ合衆国グアナファト州に設立した樹脂コンパウンド製造・販売会社DMカラー メキシカーナが、2015年1月に操業を開始したと発表した。
新会社設立の背景として、メキシコは2014年の自動車生産台数が中南米でトップになるとも予想される中、自動車メーカー各社が今後も米州地域への輸出拠点として同国に進出するとされている。これと同時に、部材メーカーの進出も見込まれ、樹脂コンパウンドの需要も伸長すると見られている。
新会社は、米国の樹脂生産拠点と工場敷地内は鉄道で結ばれており、陸送よりも大量かつ低コストでの原材料搬入が可能。これに対応するストックヤードなどのスペースも充分に考慮し、レイアウト設計を行ったのが特長。
大日精化は、これまでに汎用樹脂からエンジニアリングプラスチックまで幅広い樹脂コンパウンド生産・供給の実績を持つ。メキシコでもこれまでの技術・ノウハウを活かし、現地生産供給体制を構築し、事業拡大を図っていくとしている。