三ツ星ベルトの2015年3月期第3四半期連結決算は、売上高498億5400万円、前年同期比4・5%増、営業利益55億9300万円、同18・5%増、経常利益69億2000万円、同15・9%増で増収増益となった。四半期純利益は48億1500万円、同18・2%増。
セグメント別の業績を見ると、国内ベルト事業について、自動車用ベルトは消費税増税により国内新車販売が落ち込む中、メーカーの新型車種投入効果により、新車組み込みライン用の売上高は前年同期並みに推移した。また、補修用ベルトの売上高も横ばいとなり、全体の売上高は前年同期並みとなった。
一般産業用ベルトや合成樹脂素材は、企業の設備投資の回復に伴い増加した。また、OA機器用ベルトは、為替の円安進行により一部企業に国内生産回帰の動きがあったことから増加した。
一方、運搬ベルトは前年同期に比べ大型案件が少なかったことから、売上高は減少した。
その結果、同事業の売上高は207億7500万円、同4・2%増、営業利益は51億9100万円、同4・3%増となった。
海外ベルト事業のアジアでは、自動車用ベルトは新興国における補修市場の獲得に注力した結果、売上高が増加し、一般産業用ベルトも中国を中心に売上高が堅調に推移した。また、OA機器用ベルトも日系ユーザの新機種への組み込み活動が奏功し、売上高が増加した。
米国では、一般産業用ベルトは積極的な拡販活動により、農業用を中心に新規需要を獲得したことから売上高が増加し、自動車用ベルトも前年同期並みに推移したことから、全体では増加した。
一方、欧州では、自動車用ベルトの売上高は横ばいで推移し、一般産業用ベルトはロシア国通貨の下落の影響などから減少したが、円安の影響により邦貨では微減にとどまった。
その結果、同事業の売上高は223億8000万円、同6・0%増、営業利益は19億4100万円、同51・1%増となった。
建設資材事業の土木部門は、廃棄物処分場関連の工事物件や遮水シートの材料販売が好調に推移し、売上高が増加したが、建築部門では民間・公共の改修工事物件が減少し、全体では売上高が減少した。
その結果、同事業の売上高は35億8700万円、同3・8%減、営業利益は1億5500万円、同38・2%増となった。
エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれるその他事業では、売上高は31億1000万円、同6・8%増、営業利益は5900万円、同62・1%減となった。
同社は15年3月期の通期連結業績予想について、売上高650億円、前期比2・1%増、営業利益72億円、同17・6%増、経常利益71億円、同2・8%減、当期純利益52億円、同10・1%増を見込んでいる。