櫻護謨の15年3月期第3四半期連結決算は、売上高は68億5400万円、前年同期比11・8%減、営業利益6億9000万円、同35・6%減、経常利益6億6000万円、同36・3%減となり、減収減益となった。保険代理店事業の譲渡益を特別利益に計上した結果、四半期純利益は4億3200万円、同29・1%減となった。
同社グループでは、新事業の展開、付加価値の高い製品の企画・開発、生産性の向上、金融収支の改善などの努力を行ったものの、減収減益となった。
セグメント別で見ると、消防・防災事業は、前期に引き続き発電所向け給水ポンプ車および積載ホースなどの調達はあったものの、救助資機材の減少により売上高は33億3000万円、同19・2%減、営業利益は2億1500万円、同55・3%減となった。
航空・宇宙、工業用品事業の航空・宇宙部門では、P―1などの大型機及びF7エンジン部品の納入が減少した。工業用品部門では、前期に引き続き橋梁用の伸縮装置や海外発電所向けの絶縁ホース販売が増加した。その結果、航空・宇宙、工業用品事業の売上高は31億5800万円、同4・0%減、営業利益は5億5300万円、同16・7%減となった。
不動産賃貸事業では、売上高は3億6500万円、同2・5%増、営業利益は1億1400万円、同5・2%増となった。
通期の連結業績予想については14年5月に公表した数値から変更はなく、売上高90億円、同26・1%減、営業利益7億円、同55・3%減、経常利益6億2000万円、同59・0%減、当期純利益3億8000万円、同55・2%減を見込んでいる。