NOKの2015年3月期第3四半期連結決算は、売上高は5135億1100万円で前年同期比18・5%増、営業利益は499億8800万円で同143・4%増、経常利益は633億6100万円で同114・2%増、四半期純利益は395億7500万円で同134・1%増となった。
セグメント別では、シール事業のうち自動車向けは、国内の回復鈍化やタイでの自動車購入補助政策の終了などの影響はあるものの、北米での堅調な需要に支えられ販売が増加。一般産業機械向けについても、中国やアジアでの堅調な需要に支えられ、販売が増加した。その結果、売上高は2212億4100万円で同4・3%増となった。営業利益については、新興国での人件費・経費などの増加があったものの、償却方法の変更や増収などにより、247億4万円で同18・7%増となった。
電子機器部品事業においては、スマートフォン向け・車載向けの販売増加と、為替の影響により増収。その結果、売上高は2608億4400万円で同36・5%増。営業利益は、スマートフォン向け新規品の増加、歩留まり改善と為替の影響により、227億4700万円(前年同期は24億1200万円の営業損失)となった。
ロール事業は、高耐久化による複写機向け補修部品などの受注減の影響もあったが、カラー機を中心に欧米など海外市場でのプリンター・複写機向けの需要が増加したことにより、販売が増加した。その結果、売上高は227億1900万円で同5・9%増。原価低減などにより、営業利益は18億2000万円で同24・6%増となった。
特殊潤滑剤などのその他事業については、売上高87億700万円で同0・6%増。営業利益は6億7500万円で同9・8%増となった。
通期の連結業績予想については、今期2度目の上方修正となった1月27日の発表から変更はなく、売上高が6927億円で前期比17・1%増、営業利益は649億円で同99・2%増、経常利益が778億円で同83・9%増、純利益が440億円で同102・2%増を見込んでいる。