アキレスの2015年3月期第3四半期連結決算は、売上高が652億1100万円で前年同期比3・3%増、営業利益が7億6100万円で同40・2%減、経常利益が11億300万円で同36・3%減、四半期純利益が11億6000万円で同16・9%増となった。
シューズ事業では、ジュニアスポーツシューズのトップブランド「瞬足」は、消費税増税前の駆け込み需要の反動と天候不順の影響のため、主力のランニングカテゴリーが苦戦し、前年売上を下回った。高機能スーパークッション「ソルボ」を搭載した「アキレス・ソルボ」は、紳士・婦人向けともに新製品が好調に推移し、前年売上を上回った。シューズ事業全体では、ブーツや20km歩けるパンプス「ALL DAY Walk」の好調もあり、前年売上を上回った。同事業の第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が141億5400万円で同2・2%増、セグメント利益は3500万円で同93・4%減となった。
プラスチック事業では、車輌内装用資材は国内・中国が堅調に推移し、北米も好調が続き前年売上を上回った。フイルムは文具用、産業用が堅調に推移し、海外向けの工業用も好調を維持して前年売上を上回った。北米は医療用が苦戦し、前年売上を下回った。農業用は消費税増税前の駆け込み需要の反動と、関東雪害後の復興遅れの影響により、前年売上を下回った。建装資材は消費税増税後の住宅関連市場の冷え込みが継続し、壁材は前年売上を下回ったが、床材はほぼ前年売上並み。引布商品は、輸出用のボート製品およびボート用ゴム引き原反が好調に推移したが、国内向けの官公庁用ボート・テントが苦戦し、全体では前年売上を下回った。同事業の第3四半期連結累計期間の業績は売上高が291億4300万円で同2・6%増、セグメント利益が12億3900万円で同24・8%増となった。
産業資材事業では、ウレタンは、寝具用と包装用が好調に推移し、また車輌用も引続き好調で前年売上を上回った。断熱資材は、住宅着工の低迷を受けたボード製品、スチレン製品で苦戦したが、農畜産向けのパネル製品、システム製品で拡販が図れ、断熱資材全体では前年売上を上回った。静電気対策品は、半導体分野を中心に海外向けで拡販が図れ、前年売上を上回った。同事業の第3四半期連結累計期間の業績は売上高219億1400万円で同5・1%増、セグメント利益は10億4000万円で同21・5%減となった。
通期の連結業績予想については、前回(14年11月7日)発表では当期純利益を上方修正していたが、今回は前回発表の数値から営業・経常・当期の各利益を下方修正した。売上高は910億円で前期比3・4%増、営業利益が14億円で同28・7%減、経常利益が19億円で同25・4%減、純利益が17億円で同2・0%減を見込んでいる。