藤倉ゴム工業の2015年3月期第3四半期連結決算は、売上高219億3600万円で前年同期比4・7%増、営業利益は9億6300万円、同1・5%減、経常利益は12億9200万円、同11・6%減の増収減益となった。
純利益は11億5300万円、同62%減となった。
セグメント別では、産業用資材のうち主力の工業用品部門は、一部の自動車メーカーに減産傾向が見られたものの、国内外において受注が好調に推移したため増収増益となった。制御機器部門は、国内において液晶・半導体関連製品が引続き好調を維持し、更に医療機器関連製品の安定した受注があり増収増益。電気材料部門は、インフラ関連製品の受注が減少し減収となったものの、経費削減が奏功し僅かながら増益となった。この結果、売上高は136億1100万円、前年比6・7%増、営業利益は7億5千万円、同33・6%増となった。
引布加工品では、引布部門は、電気・電子関連製品の受注が堅調に推移したものの、一部の自動車関連製品の受注が低迷したため減収減益となった。印刷機材部門は、アジア地域では主に中国市場が堅調だったものの、国内及び欧米地域において印刷市場が低迷した影響を受け減収減益となった。加工品部門は、国内において舶用品関連製品の受注が堅調に推移したものの、産業資材分野の受注が減少し増収減益となった。この結果、売上高は34億7800万円、同0・5%増、営業利益は1億4100万円、同4・7%減となった。
スポーツ用品では、ゴルフ用カーボンシャフト部門は、昨年3月発売の超軽量「Air Speeder」が好評、さらに9月に発売した「Speeder EVOLUTION」のツアープロ使用率が伸び、リシャフト市場での販売シェアが拡大したことにより増収となった。一方、これらの広告宣伝を強化したことなどにより経費が増加したため減益となった。アウトドア用品部門は、キャラバンシューズの新商品を発売したことにより増収となったものの、収益については前期に比べほぼ変わらない結果となった。この結果、売上高は44億5100万円、同3・9%増、営業利益は3億6800万円、同14%減となった。
その他では、物流部門は、荷動き低迷のため減収にはなったものの、原油安の影響を受け経費が減少し増益。この結果、売上高は3億9400万円、同11%減、営業利益は5200万円、同26・1%増となった。
通期予想は売上高300億、同2・7%増、営業利益15億、同16・9%増、経常利益14億、同22・7%減、純利益10億円、同68・9%減を見込む。
2015年02月12日