原油・ナフサ価格の動向をみると、ナフサ価格は前回の価格改定時より高水準で推移していることに加えて、今後も更なる上昇が見込まれている。こうした状況の中、合成ゴム各社は懸命なコスト低減努力を継続して実施してきたが、製造コストの高騰は、自助努力の限界を超えるものとなり、安定的な生産・供給を継続するためには合成ゴム価格の改定が必要と判断した。
JSRは合成ゴム・エマルジョン製品の主原料および副原料の価格上昇に加え、ユーティリティなどのコスト上昇に対応するもの。2月1日納入分から実施することを発表した。
▽SBR=26円▽BR=30円▽NBR=19円▽EP=15円▽IR=17円▽TR=25円▽一般産業用LTX=22円。
一方、日本ゼオンは1月21日納入分から同様の理由で価格改定を実施する。対象製品および改定幅(キロ当たり)は次の通り。
▽ESBR非油展=22円▽ESBR油展=19円▽SSBR非油展=24円▽SSBR油展=21円▽BR=26円▽NBR=17円▽HNBR=24円▽PB=16円▽IR=26円▽ESD=19円。
なお、CMについてはポリマー価格改定幅および副資材の価格改定幅に従って改定する。
2011年01月24日