ニチリンの2014年12月期連結決算は、売上高が476億1800万円で前年同期比7・0%増、営業利益は45億500万円で同28・0%増、経常利益は50億1400万円で同25・5%増、当期純利益は26億900万円で同22・5%増となった。
日本では、国内四輪車市場は1月から3月にかけて消費税率引き上げ前の駆け込み需要もあり、生産・販売は好調に推移したが、4月以降の生産・販売については反動による減少が続いている。一方、海外顧客向け売上高については堅調に推移。売上高は285億9600万円、営業利益は10億9900万円となった。
北米では、自動車市場は年初に寒波による一時的な生産・販売の減少があったが、その後は堅調に推移しており、売上高は118億5200万円、営業利益は4億7300万円となった。
中国では、自動車市場は前年第4四半期以降回復に転じ、生産・販売ともに好調が続いており、売上高は91億9000万円で、営業利益は9億3200万円となった。
アジアでは、タイで政治的混乱による二輪車・四輪車市場の不振が続いていたが、第4四半期にようやく復調してきている。また、その他地域では好調に推移していることや、前年6月のニチリン(タイランド)の子会社化により、売上高は102億6700万円、営業利益は21億2500万円となった。
欧州では、欧州メーカーからの受注増加により、売上高は23億1000万円、営業利益は9500万円となった。
2015年12月期通期の連結業績予想は、売上高が500億円で前期比5・0%増、営業利益が48億円で同6・5%増、経常利益が50億円で同0・3%減、純利益が27億円で同3・5%増を見込んでいる。