日本ゴムホース工業会がまとめた14年1~12月のゴムホース生産実績によると、生産量(新ゴム量)は3万5599tで前年度比0・8%増、出荷金額は1378億500万円で同0・9%増となった。自動車用は振るわなかったが、建設機械や工作機械などに使われる高圧用が伸びたことで、生産量・出荷金額ともに前年度比でプラスを確保した。
建機の需要は、国内では主力の油圧ショベルの排ガス規制の生産猶予期限終了に伴う旧型機需要の反動減で下期に減速し、年間でも5年ぶりに前年割れの見込みとなった。しかし、海外は北米・欧州・アジアの3大輸出先を中心に需要が好調に推移し、年間では3年ぶりの増加が見込まれ、14年の建機合計では前年度比2%増の見込みとなった。工作機械は企業の設備投資が活発化したことで需要が伸びた。
ただ、15年度については、建機需要も自動車生産台数もマイナスが予想されており、今後の動向が懸念される。
品種別に見ると、高圧用ホースの生産量は
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