取材メモ 今年の「春とり」が持つ意味

2015年03月02日

ゴムタイムス社

 ゴム連合は先ごろ、「2015春季生活改善のとりくみ方針」を決定し、定期昇給分を除いて、ベースアップや賃金体系の歪み是正などの課題を含む2%以上の賃上げを要求することとした。それを受け、加盟56単組は2月末に要求書を経営側に提出し、今年の春季労使交渉がスタートした。

 14年の「春とり」では、ゴム連合は産別として5年ぶりとなる1%のベアを要求。その結果、満額回答を得た5単組を含め、合計26単組がベアに関して何らかの原資を勝ち取る成果を上げた。

 今年の「春とり」に先立って、昨年12月には政労使会議が開かれ、「経済の好循環の持続」に向けて、政労使一体となって取り組むという内容が合意文書としてまとめられた。その流れを受けて、経団連も2年連続で賃上げに対して前向きな姿勢を打ち出している。

 そうなると労使の方向性は一致しているように見えるが、ことはそれほど単純ではなさそうだ。

 先ごろ開催された「第50回ゴム産業労使懇談会」において、政労使会議で合意した「経済の好循環の持続」へのアプローチについても、経営側は

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