横浜ゴムは2月27日、イングランドのサッカープレミアリーグの名門チーム「チェルシーFC」とスポンサー契約を締結したと、2月26日19時30分(現地時間)にロンドンで発表した。
契約期間は2015年7月からの5年間。契約内容は、公式ユニフォームなどへのロゴの表示と選手の着用、スタジアムなどへのロゴの掲出、タイヤ関連の各種広告宣伝・販促物へのチェルシーFCのロゴや選手・監督の使用などが可能となることなど。これにより同社は、全世界での認知度やイメージの向上を図り、中期経営計画グランドデザイン100(GD100)のPhaseⅣで掲げているグローバルな規模の拡大を展開する。
同チームは、サッカーのイングランド1部リーグ(プレミアムリーグ)の名門クラブチームで、設立は1905年(設立110周年)、所在地はロンドン(本拠地=スタンフォードブリッジ)。過去プレミアムリーグでは4度、FAカップでは7度の優勝を誇り、2011―2012年シーズンではUEFAチャンピオンズリーグ、2012―2013年シーズンではUEFAヨーロッパリーグでも優勝している世界屈指の強豪チーム。2014―2015年シーズンも現時点でプレミアリーグ1位、UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントに進出している。
同チームは、1971年と1998年にヨーロピアンカップウィナーズカップで優勝し、UEFA三大メジャークラブ競技を制した英国唯一のクラブ。また世界最高レベルの数多くのプレイヤーと世界最高のゲーム指揮官の一人であるジョゼ・モウリーニョ監督が所属している。未来への投資も進めており、コブハムに最先端のアカデミーとトレーニングセンターを設置している。2007年の開設以来、FAユースカップファイナルに5度出場し内3度優勝を果たしている。さらにスポーツに関して幅広くコミュニティ活動を行うチェルシー・ファウンデーションを設立しており、毎年世界30ヵ国で90万人以上の子供や若者の支援を続けている。
同社は1917年創業で、タイヤ、MB、スポーツ(ゴルフ)製品などの製造販売を行っている。2014年度の連結売上高は6252億円で、うちタイヤの売上高は4976億円。世界8カ国に13のタイヤ工場を持ち(建設中を除く)、従業員数は約2万人にのぼる。
また、同社は2015年度から中期経営計画GD100のPhaseⅣ(2015―2017年度)をスタートさせている。GD100は2006年度からスタートした中期経営計画。3年ごとに4つのフェーズに分けており、PhaseⅣが最終章となる。同社は、2017年度に売上高7700億円、営業利益800億円、営業利益率10・4%を目指すとしている。