コンチネンタルタイヤは3月2日、同社の製品ラインナップに、電気自動車とハイブリッド車向けに特別に開発されたタイヤ2タイプが加わったと発表した。
両者とも同じコンチ eコンタクトのブランド名で生産されるが、それぞれが電気自動車またはハイブリッド車の駆動系に合わせた特殊設計となっている。20インチの電気自動車用コンチ eコンタクトは、従来のタイヤと比較して転がり抵抗が約30パーセント低く抑えられている。一方、17インチと18インチのハイブリッド車用同製品の場合、転がり抵抗の低減は20パーセントだが、パワフルな車種やSUVでも使用できる。
また、両タイヤとも転がり抵抗性能に優れているのみならず、ウェットとドライいずれの路面でも卓越したパフォーマンスを発揮。電気自動車メーカーは同社のタイヤを導入することで理論上クルマの航続距離を最大6パーセント向上させることが可能で、エレクトリックモビリティの利点をドライバーにさらに広めることになるとの期待が高まっている。
ハイブリッド車用同製品の場合も転がり抵抗の低減により電気モードでの航続距離が増え、環境だけでなく運用コストの削減にも役立つ。
コンチ eコンタクトシリーズのタイヤは、すでにフォルクスワーゲン(VW)やルノーといったメーカーから装着タイヤとしての承認を得ているほか、今年中にドイツや欧州の他の主要な自動車メーカーから承認が得られる予定。
ハイブリッド車用コンチ eコンタクトは、コンチネンタル製タイヤとしては初めて、「転がり抵抗」と「ウェットグリップ性能」において、EUタイヤラベリング制度で「A」評価を獲得した。コンチネンタルは、仏サルグミーヌの工場にて、両車種用コンチ eコンタクトタイヤをシリーズ限定で生産する。