横浜ゴム 2015年モータースポーツ活動計画を発表

2015年03月04日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは3月3日、2015年のモータースポーツ活動計画を発表した。

 タイヤ事業のグローバル展開の一環と位置づけ、国内外での幅広いモータースポーツ活動を通して、ヨコハマタイヤの認知度向上を図っていく。また、自動車産業およびモータースポーツマーケットの成長発展・活性化に貢献していく。

 FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)では、2006年からオフィシャルタイヤサプライヤーを務め、2010年からはオレンジオイル配合技術により優れたグリップ性能を維持しながら環境性能を高めたアドバンレーシングタイヤを供給している。2015年まで10年連続の供給が決定している。昨年、車両のレギュレーションが変更され、エンジンパワーの増大やエアロパーツの大型化などにより高速化されており、タイヤも総幅、外径、内径がより大きい18インチのタイヤを使用する。今年はアルゼンチンラウンドを皮切りに、欧州、アフリカ、南米、アジアと世界を転戦し、全12大会24戦が行われる。日本ラウンドは9月にツインリンクもてぎで開催される。

 レッドブル・グローバル・ラリークロスでは、昨年からオフィシャルタイヤサプライヤーを務める「レッドブル・グローバル・ラリークロス」にワンメイクタイヤを供給する。供給タイヤは専用開発したアドバンレーシングタイヤの17インチ。同レースは市販車をレース仕様に改造した600馬力のモンスターマシンが参戦し、非常にタフでエキサイティングなレースとして世界的に人気が高い。今年はアメリカを中心に全12戦が予定され、5月31日からアメリカ・フロリダ州のタンパで開幕する。

 GT・ツーリングカーレースのSUPER GTシリーズは、日本で最も人気のある「SUPER GT」シリーズでは、GT500クラスで「コンドーレーシング」のニッサン GT―Rと「レクサス チーム ウェズスポーツ バンドー」のレクサス RC Fをサポートする。海外のスーパーカーと日本のGTカーが鎬を削るGT300クラスでは、昨年アドバンレーシングタイヤ装着車がドライバーズチャンピオン奪還を果たしており、今年は連覇を目指して多くのヨコハマタイヤユーザーを支えていく。

 ニュルブルクリンク耐久シリーズ(VLN)/ニュルブルクリンク24時間レースは、ニュルブルクリンクで開催される耐久レースシリーズ(VLN)および24時間レースに参戦する多くのヨコハマタイヤユーザーをバックアップする。

 スーパー耐久シリーズでは、日本で行われる同レースに今年もADVANレーシングタイヤをワンメイク供給する。同レースはFIA GT3車両によるST―Xクラスから、1500cc以下のST―5クラスまで幅広い車種が参加しており、注目が高まっている。

 ガズーレーシング86/BRZレースは、ナンバー付きのレース参戦用車両トヨタ86「86レーシング」とスバル BRZ「RA レーシング」で競われており、マシンのイコールコンディション化が図られている中で、タイヤの銘柄は出場者が選択できるレースとなっている。昨年は10戦全てでヨコハマタイヤ勢が優勝を成し遂げた。

 その他、日本で行われる「インタープロトシリーズ」、「スーパーカーシリーズ」、今年から供給を開始する「セアト・ヨーロッパ・カップ」など世界各地のレースにアドバンレーシングタイヤを供給する。

 ラリーのアジア・パシフィック・ラリー選手権(APRC)では、今年も多くのチームにタイヤ供給しチャンピオン獲得を狙う。全日本ラリー選手権では、昨年、ヨコハマタイヤ装着車が全6クラス中5クラスでシリーズチャンピオンを獲得。5年ぶりの王座奪還を果たした「アドバン ピア ランサー(アドバン ピア ラリー チーム)」を駆る奴田原文雄選手を筆頭に今年も多くのクラスでチャンピオン獲得を狙う。その他、カナダラリー選手権など各国のラリー選手権においてチャンピオン獲得を目指し、トップドライバーをサポートする。

 フォーミュラレースは、今年62周年を迎える歴史ある「マカオグランプリ」においてメインカテゴリーである「フォーミュラ3」に33年連続でワンメイクタイヤを供給する。そのほかのカテゴリーでも多くの車両がヨコハマタイヤを装着する。全日本F3選手権では、国内外のトップドライバーが鎬を削る全日本F3選手権にアドバンレーシングタイヤをワンメイク供給する。その他、国内の「スーパーFJ」などジュニアフォーミュラレースにタイヤ供給する。

 スピード行事の全日本ジムカーナ選手権では、昨年はヨコハマタイヤ装着車が6クラスでシリーズチャンピオンを獲得。今年も「アドバン A050」と「アドバン ネオバ AD08R」の高性能を武器に多くのクラスでチャンピオン獲得を目指す。全日本ダートトライアル選手権では、「アドバン A053」を始め、軟質路面用「アドバン A031」や硬質路面用「アドバン A036」など幅広い路面に対応したタイヤラインアップを武器に昨年は3クラスでシリーズチャンピオンを獲得。今年も多くのクラスでチャンピオン獲得を目指す。

 その他のレースのうちオフロードレースでは、SUV用タイヤブランド「ジオランダー」を擁し、「バハ1000」で有名な北米で人気の高い「スコア ワールド デザート チャンピオンシップ」シリーズを始め、世界各国で行われるオフロードレースに参戦する。カートレースでは、国内では今年も「全日本カート選手権」のKF部門に参戦。また「ジュニアカート選手権」のFP―ジュニア部門に引き続きワンメイク供給を行う。海外でも「アジア・カーティング・オープン選手権」へのワンメイク供給を継続。またフィリピン、インドネシアなどのサーキットレースに向けて幅広くタイヤ供給を行っていく。

 今年も世界各国でのヨコハマタイヤ装着チームの活躍を支えていくとともに、モータースポーツ活動で得たデータを市販タイヤ開発に活かしていく。なお、イベントレポートやリザルトは、横浜ゴムのモータースポーツサイト(http://msj.advan.com/)において随時更新していくほか、横浜ゴム公式facebook(http://www.facebook.com/YokohamaRubber)やツイッター(http://twitter.com/YokohamaRubber)、YouTube(http://www.youtube.com/TheYokohamaRubber/)などのSNSでも情報を発信していく。

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