神島化学工業の2015年4月期第3四半期非連結決算は、売上高156億7700万円で前年同期比7・9%増、営業利益は5億6800万円で同0・3%減、経常利益は4億8500万円で同4・9%増、四半期純利益は3億7000万円で同41・3%増となった。
損益面では電力料金を中心とした諸経費の高騰もあり、営業利益はマイナスとなったが、経常利益は増益を確保。四半期純利益は税額控除などの適用により法人税などが減少したため、大幅増となった。
セグメント別では、建材事業は、主要マーケットである住宅市場で消費増税前の駆け込み需要の反動減が続き、新設住宅着工件数が10ヵ月連続で前年同月を下回るなど、市場環境は低調な状況が続いているものの、新商品の拡販や新規取引先の開拓に積極的に取り組んだことで、売上高は111億3800万円の同5・1%増となった。しかし、セグメント利益は原材料コストの高騰などから、2億700万円で同58・4%減となっている。
化成品事業は、特に海外需要が堅調に推移したことにより、売上高は45億3800万円で同15・2%の増収、セグメント利益も7億300万円で同76・8%増の大幅増となった。
通期の業績予想は、売上高206億円で前期比2・7%増、営業利益が7億円で同7・9%減、経常利益が6億円で同3・0%減、純利益が4億2000万円で同16・6%増の見込み。
新商品の拡販や新規取引先の開拓に積極的に取り組んだ結果、売上高が前回予想を上回る見通しとなり、損益面も売上高の増加などにより、営業利益・経常利益・当期純利益ともに前回予想を上回る見通しとなっため、12月10日の前回発表を上方修正した。