財務省貿易統計をもとに、日本ベルト工業会がまとめた2014年年間の輸出入実績によると、輸出額は478億1400万円で前年比2%減となった。
輸出先上位10ヵ国では、需要好調なアメリカが同25%増の69億8600万円で1位となった。2位は僅差で68億800万円の中国(同6%減)。前年1位のオーストラリアは資源調整によるコンベヤベルト需要の大幅減が響き、同38%減の50億3100万円で3位に落ちた。その他、4位の台湾が同22%増、6位のドイツが同31%増、10位のペルーが同197%増と大幅な伸びとなっている。
品種別では、コンベヤベルトの輸出額は147億3600万円で同15%減となった。1位の豪州は上期に前年同期比67%減と大幅な減少となったが、下期にやや盛り返し、年間では前年比39%減となった。構成比は前年の44・5%から31・5%に低下した。2位には銅・亜鉛など鉱業生産が順調で前年実績のほぼ4倍に伸長したペルーが入り、3位は同28%増のアメリカ。4位のチリ(同30%減)と5位の中国(同41%減)はそれぞれ順位を落とし、供給過剰の石炭と他の鉱物資源の開発状況の差により、明暗が分かれたと言える。
伝動ベルト合計の輸出額は330億7800万円で同6%増となった。1位中国(同1%増)、2位アメリカ(同25%増)、4位台湾(同9%増)、5位アラブ首長国連邦(同17%増)、6位ドイツ(同25%増)などが前年実績を上回った。特にアメリカを中心とした北米の好況が牽引し、全体でプラスとなった。
品種別では、Vベルトは116億1400万円で同4%増。1位のアメリカが
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