宇部興産は3月19日、同社と日本興業が、耐塩害・高耐久性コンクリート用混和材「クロロガード」を共同開発したと発表した。
4月より、宇部興産が販売を開始する。
「クロロガード」は、セメントなどに所定の量を混ぜることで、高い塩化物浸透抵抗性能をはじめとした、高耐久性コンクリートを得ることのできる混和材(無機系混合物)。
「クロロガード」を使用することにより、コンクリートの組織が緻密化し、塩化物浸透抵抗性のほか、圧縮強度、乾燥収縮特性、凍結融解に対する抵抗性にも優れたコンクリートを製造することができる。
これらの優れた特性は、構造物の長寿命化、高耐久化やライフサイクルコスト低減などに繋がり、臨海部で使用する構造物や、凍結防止剤の散布される構造物など、高い塩化物浸透抵抗性能を求められる構造物に適している。
また、「クロロガード」はベースとなるセメントの種類を問わず、練混ぜや打込み、養生方法なども通常のコンクリートと同様に行えるため、二次製品や生コンなど、用途や目的に合わせた汎用的な使用が可能。
荷姿は1袋20kgで、コンクリート1㎥あたりの標準的な使用量は2袋(40kg)。
宇部興産では、コンクリートの耐塩害・高耐久性ニーズに応えるべく、「クロロガード」の拡販を図っていくとしている。