宇部興産は3月20日、渡辺翁記念文化協会が今年度の助成先を7団体に決定したと発表した。
同協会は、平成27年度の事業の一環として、宇部地区の文化的向上に資するための助成を行うにあたり助成先を一般公募しており、選考の結果、7団体を助成先とした。応募件数は8件。
音楽活動としては、宇部好楽協会に30万円、宇部市民オーケストラに30万円、室内楽の泉に15万円、宇部吹奏楽団に10万円助成する。その他、宇部かるた協会、わくわく常盤、厚東郷土史研究会に、それぞれ5万円助成する。
贈呈式は、4月13日13時30分より、同社の宇部本社にて行う予定。
渡辺翁記念文化協会は、同社の創業者である渡辺祐策翁の精神を引き継ぎ、宇部市民の福利増進、郷土文化の向上を目指して、1936年に発足した財団法人。啓蒙誌の発行、奨学金による育英事業、文化講演会・音楽会・美術展などの開催、また出版物への賛助など多面的な活動を続け、宇部地区の文化向上への貢献に努めてきた。
現在は、小中学生を対象とした「ふれあいコンサート」を主催するなど活動を広げるとともに、開設して60年以上になる「渡辺翁記念文庫」など図書への助成にも力を注いでいる。また、これまで同地区での文化芸術活動に実績ある団体へ助成を行なってきたが、一昨年度から広く一般公募を行い、より幅広い助成事業を実施している。