東レ・ダウコーニングは3月25日、コンシューマー・エレクトロニクスのアセンブリーやその他の量産工程の改善用に、ダウコーニングEA―4600 Black ホットメルト室温硬化型接着剤の発売を発表した。
同製品は塗工後直ちにエレクトロニクス組立てが取り扱えるように、簡単に塗工が可能で、瞬時に初期接着力が得られるように設計されている。第4回高機能プラスチック展(東京ビックサイトにて4月8日~10日開催)の同社展示ブースで展示する。
同製品は、無溶剤の加熱溶融した液体として非常に細い(~0・5mm幅)線幅塗工ができる反応性材料。冷却後は室温で硬化が進み、強力かつ柔軟で、一般的なプラスチックや金属基材にプライマーなしで接着する粘弾性ポリマーとなる。
同製品は―40℃から150℃までの幅広い温度範囲で使用可能。高温下では軟化するが、冷却後には特性が回復する。従来のポリウレタンベースのホットメルトと異なり、UVマーカーを含有しており、塗工品の自動紫外線(UV)検査が可能。また、塗工後24時間以内に容易にリワークすることができる。完全に硬化した後は化学薬品、水、ほこりなどに対して優れた保護性能を発揮し、高付加価値エレクトロニクス部品の信頼性や機能の向上に寄与する。
また、同製品は細い線幅塗工が可能で、かつ速やかな初期接着性、高い最終接着強度を有するため、狭額縁やその他のイノベーティブなコンセプトが求められるスマートデバイスのデザインやアセンブリーに対し、両面テープや従来の熱硬化型接着剤と比較して、非常に幅広い選択肢を提供する。更に、両面テープと比較して5倍ものトータルコスト改善を可能にする(0・8mm幅のスマートフォン窓枠ボンディングで1億台生産の場合)。
さらに同製品は、無溶剤で1液、湿気硬化型シリコーン材料であり、長いオープンタイム及びポットライフを有し、従来の有機ベースホットメルト接着剤と比較して低臭、低揮発分量となっている。