クラレプラスチックスは3月31日、4月8日から東京ビッグサイトで開催される「第4回高機能プラスチック展(通称=プラスチックジャパン」に出展すると発表した。
同展の開催日時は、4月8日から10日、10時から18時まで(最終日は17時まで)。
会場は東京ビッグサイト。同社ブースは東1ホール、ブース番号は9-49。
「プラスちっくな会社です」をメインコンセプトに据え、3本柱である「ゴム・化成品」「フィルム・ラミネート」「コンパウンド」の各事業を、実機デモや製品展示によりわかりやすく紹介する。同社は、技術・性能・素材などを顧客に「プラスにする会社」として、15年1月よりスタートした3カ年の中期経営計画に基づき、事業展開を加速するとしている。
出展するのは、ゴム・化成品事業からは樹脂に繊維を編み込む技術「クラドリップ」。橋梁部やトンネル等のコンクリート構造体やインターロッキング舗装における排水用導水管として注目される同技術を紹介する。低圧力損失で、断熱性、消音性に優れる住宅空調用ダクトシリーズも紹介。また、施工例を再現した模型も展示。さらに、土木、産業等の多用途で活用されている各種ホースを展示し、材料の持つ特色をより引き出す押出成形技術を紹介する。
フィルム・ラミネート事業では、国土交通大臣認定を受けた薄くて軽いソフトな不燃ターポリン。ニーズが拡大している「膜天井・光膜天井」、「防煙垂れ壁用」も実物展示。開発品の、ホワイトボードとしての機能を有するマグネット映写スクリーンシートも展示予定。同社は防汚コーティングの受託事業も行っており、各種フィルムに防汚性はもちろん耐溶剤性、耐油性、消臭機能など新たな機能を付加するコーティング・ラミネート技術も紹介する。
コンパウンド事業からは、ブチルゴムと同レベルの酸素、水蒸気バリア性を有し、メディカル部材、電気電子部材への採用を目指す「アーネストン」ガスバリアグレードを紹介する。また、低温領域から室温まで、広温度範囲で振動減衰性が発現でき、高温での圧縮永久歪に優れる「アーネストン」振動減衰グレードは、採用実績のある白物家電のモーター周辺部材、自動車部材、音響部材への横展開を加速している。ポリプロピレン(PP)改質剤の販売事業では、PPに「アーネストン」を添加することで、PP製ブロー容器の質感や耐衝撃性を向上させる改質剤を紹介する。
「アーネストン」とは、独自のユニークな高分子加工技術で配合した高性能な熱可塑性エラストマーコンパウンドの商標。