バンドー化学は2015年度入社式を開催した。
新入社員に対して、吉井満隆社長のあいさつは以下の通り。
本日、新しい仲間として42名の新入社員の皆さんをお迎えできた事を、会社を代表してお祝い申しあげます。
さて、当社は、1906年の創業以来、ゴム・プラスチック製品のパイオニアとして、新技術や新製品の開発を行ってきた「ものづくり」の会社です。皆さんは、109年という長い歴史を明日へつないでいくという使命を担って、入社されています。グローバルな視点を持って、色々な事に果敢にチャレンジして欲しいと思います。入社式に当たり、皆さんに常に心がけて頂きたい事が3つあります。
1つ目は「事実に基づいて判断し、行動する事」です。
当社では、これを三現主義といっており、現場、現物、現時点の3つを表しています。現時点で、現場に行って、現物を確認する事。すなわち、自分の足と目や耳で、出来るだけ多くの事実を集めて、事実に基づいて判断し、行動する事です。販売の現場、生産の現場、開発の現場、それぞれの現場に事実があるのです。この行動を、自分の中で当たり前の事として日常化してください。
2つ目は「仕事を通じて自分を磨いていくという事」です。
仕事とは、やらされたり、与えられたりするものではなく、自ら楽しさや面白さを求めて取り組むものです。はじめは、上司や先輩から与えられた仕事をする事になりますが、その仕事の目的、自分の役割を理解して、どうすれば正確に期限どおりにできるかを考えてください。失敗する事もあるでしょうが、真剣に仕事に取り組み「自分で考える姿勢」「常に勉強する姿勢」を持てば、徐々に仕事の世界が見えてきます。仕事の世界が見えてくると自分に自信がつき、その仕事が面白くなってくるものです。受け身ではなく「自分で考えて仕事をする事」が重要です。自分で考えて仕事をした人と、与えられた仕事をただこなす人とでは、10年もすれば大きな差となってきます。小さな事でも、こうした取り組みを真摯に続け、仕事を通じて自分を磨いていって欲しいと思います。
3つ目は「コミュニケーションを大切にする事」です。
インターネットやメール、ソーシャルネットワークシステムの普及によって、コミュニケーションの形態も大きく変わりましたが、ぜひ皆さんには、周囲の人と直接会話をし、意見を交わし、議論をして頂きたいと思います。会社には色々な世代の人がいます。コミュニケーションを活発に行い、世代を超えた者同士が理解を深めていく事で、チームとしての一体感が生まれると考えています。
私たちは、2013度から中長期経営計画「Breakthroughs for the future」に取り組んでいます。第1ステージも今年度で3年目となります。経営目標達成に向けて、これまで企画・着手した事について、結果を出していかなければなりません。今年度は、皆さんを含むバンドー化学の社員一人ひとりが従来の殻を破りやるべき事をやる「実行・完遂の年」としていきたいと考えています。
「Breakthrough」という言葉は「突破する」という意味ですが、このスローガンでは、名詞として使っており、転じて「躍進」という意味を表しています。また、複数形の「s」に当社の社員全員がそれぞれの課題に挑戦し、突破する事で躍進していくという思いを込めています。
新入社員の皆さんは、本日バンドーグループというチームの一員になりました。皆さん一人ひとりがこの中長期経営計画の担い手として自分の役割を考え、明るく、元気に、前向きに、高い目標に挑戦し、チーム活動でバンドーグループの10年後の躍進を目指していきましょう。