BASFは4月6日、バイオベースのポリテトラヒドロフラン1000(ポリTHF1000)の提供を開始し、幅広い用途の顧客に商業規模でテストしてもらうことにしたと発表した。
同社の中間体事業本部の再生可能ジオール担当者は、バイオベースの同製品の品質は、石油化学ベースの同製品に匹敵するものだと述べている。また、再生可能原料から作られる製品ポートフォリオを拡充していくことで、同技術が長期的な市場拡大につながることが期待できるとしている。
同製品は、ジェノマティカ社とのライセンス契約のもとで同社が製造している1・4―ブタンジオール(BDO)の誘導体。
同社は世界トップクラスの同製品のサプライヤー。
同製品は主に、インナー、アウター、スポーツウェア、水着など、さまざまな布地に用いられるポリウレタン弾性繊維の製造に使われている。
同製品の1000は主にスキーブーツ、スケート、靴底、自動車のインストルメントパネルの表皮、ホース、フィルム、ケーブル被覆などに使用される熱可塑性ポリウレタン(TPU)エラストマー向けとして使われている。
また、熱可塑性のポリエーテルエステルやポリエーテルアミドにも使われている。その他、スケートボードやインライン・スケートのホイールに用いられる注型エラストマーなどにも使用されている。