新製品開発にも積極参画
ゴム・樹脂ホースは流体の移送や、油などを介した圧力の伝達を行うことで、各産業界で幅広い役割を担い、生活を支えている。そのホースにおいてユーザーのニーズを的確に捉えながら、商品のみならず情報の効率的な流通に寄与しているのがホース商社である。近年は、新製品の企画・開発に主体として関わるケースも増えてきた。
今回ゴム・樹脂ホース商社に、売上および製品価格についてアンケートを取ったところ、〈14年7~12月の売上実績(対前年同期比)〉については、「やや上昇」が20%、「横ばい」が60%、「やや下降」が20%となった。
〈15年1~6月の売上見込み(同)〉は、「やや上昇」が80%、「やや下降」が20%。
続いて〈14年7~12月のホース製品の価格動向(同)〉を尋ねると、「上昇」が20%、「やや上昇」が20%、「横ばい」が60%となった。
〈15年1~6月のホース製品の価格予想〉は、「やや上昇」が20%、「横ばい」が80%。
最後に〈15年のホース製品の需要予想(対前年比)〉を尋ねると、「伸長する」が40%、「横ばい」が60%という結果が出た。
ホースの売上に関しては、14年下半期実績で横ばいが多かったのに対し、15年上半期の予想は「やや上昇」に中心がシフトしており、ホース商社の立場で需要に対する明るい見通しを持っていることが窺える。
ホース製品の価格に関しては、14年下半期の実績、15年上半期の予想とも横ばいが最多数だったものの、「上昇」から「横ばい」にややシフトしている。これは、昨年実施した値上げの影響と見られる。
15年のホース製品の需要予想については、「横ばい」が「伸長する」を上回ったが、「減少する」と答えたホース商社ばゼロであった。
日本ゴムホース工業会が14年暮れに発表した、15年のゴムホース生産予測では、自動車用ホースが前年比2・6%減、高圧用ホースが同1・4%増、その他用ホースが前年並みになるとして、ゴムホース全体では生産量が微減となるとの見通しだった。流通の現場では、その予測よりも前向きな見方をしているようだ。
優良ゴムホース商社一覧