東ソー マレーシアでハイシリカゼオライト設備を新設

2015年04月21日

ゴムタイムス社

 東ソーは4月21日、マレーシアにおいて合成ゼオライトの一種であるハイシリカゼオライト(HSZ)製造設備の新設を決定したと発表した。

 同計画では、新設備はマレーシア トレンガヌ州ケママンに所在。生産能力は約40%増(現有能力比)。投資額は約110億円。計画着工は2015年4月、完工予定は2016年11月。

 同社は現在、南陽事業所(山口県周南市)、四日市事業所(三重県四日市市)の両事業所にて同製品を生産し、自動車排ガス浄化触媒や石油精製・石油化学触媒向けなど、ワールドワイドに販売を展開している。

 同社では同製品の日・米・欧における旺盛な需要と今後のアジア需要、為替変動リスクの軽減、製品の安定供給を目的とした事業継続計画(BCP)の観点から、海外生産拠点の新設を決定した。新設設備は、2017年半ばの商業運転開始を予定している。

 「HSZ」の特長としては、優れた耐熱性や耐酸性、吸着性能、触媒性能を有する合成ゼオライトであり、自動車排ガス浄化触媒や揮発性有機化合物(VOC)の吸着除去剤、石油精製・石油化学の触媒として使用される、シリカとアルミナを原料とした白色の粉末。自動車排ガス浄化触媒向けは、日・米・欧の排ガス規制の強化に伴い、需要が拡大中。1986年に南陽事業所にて、同製品の生産を開始。2009年に四日市事業所にて、同製品の製造設備を新設。2013年に四日市事業所にて、生産能力を増強(両事業所を合わせた能力の50%増)2014年に南陽事業所にて、生産能力を増強(両事業所を合わせた能力の50%増)。

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