ベルギーのソルベイは4月28日、韓国・クンサン(郡山)において高分散シリカ工場の建設に着手したと発表した。
アジアで成長する低燃費タイヤ需要に応えると共に、高分散シリカ(HDS)イノベーショングレードの開発に向けたもの。
同社は2015年4月27日に、チョルラプクト(全羅北道)の自治体首長、郡山市長ならびにその他自治体高官の参加の元、年間8万t超の生産能力を持つ工場建設の起工式を行った。本工場は2年以内の操業開始を予定している。
同社のシリカGBU(グローバルビジネスユニット)は、Efficium(エフィシウム)をはじめとする最新の高性能シリカを生産している。この最新世代の高分散シリカは、乗用車やトラック用の低燃費タイヤや高性能タイヤの製造において生産性向上と柔軟性を付与する製品。
新工場は韓国・全羅北道郡山市に近いセマングム(新萬金)地域にあり、同地域は将来の宅地開発計画地域となっている。現在主要な供給能力を持つ韓国・インチョン(仁川)工場の移管に当たっても充分な時間的余裕を持っている。